さよなら ミニスカート

話題になっているさよならミニスカートを読みました(無料公開のところ)












高校生の時制服のスカートで階段を上がるのが嫌でしょうがなかった事を思い出した。
階段を上がるっていうか、スカートを手で押さえながら上がるのが嫌だった。私は背が高くて男顔だったから、スカートを押さえる仕草があまりにも似合わない気がして、どうにも気恥ずかしくて出来なかったんだよね。今もそうだけど、だから今は短いスカートをほぼはかない。
でも、他の人の目線を追って、スカートの中見てるなって思ったこと何度もあるし、下から写真撮られたこともあるから、スカートで階段を上るのが嫌でしょうがない。スカートを押さえたい気持ちと、気恥ずかしさがせめぎ合って、中途半端に手を添えて早足で駆け上がる時の消えてしまいたさ。

スカート可愛いから着たいよね。何も考えずにスカートにヒールで可愛くきめたい時がある。
でもスカートはくのに躊躇する時の方が断然多い。私はでかいから触ると目立つからと思うけど、あからさまな痴漢にあうのは少ない。痴漢にあいがちな人の気苦労と嫌さは、本当にいかほどだろうといつも思う。

ファッションや化粧品も好きだから、女でいることの楽しさは知ってる。でもそれに紛れてることが山ほどある。
ほんとうにそれでいいの?っていう台詞が、読んだ後ずっと頭の中に残ってて、何度も思い出して泣きそうになった。私は女でいることは諦めだと感じてる。嫌とか男にこうして欲しいとかじゃなくて、諦めてる。しょうがないという気持ちと、解決の道筋が見えない途方もなさで、疑問も感じない小さな事から、日々諦めてる。でも、いつもそれでいいの?って思う。
この漫画は、そういうのを諦めねーぞっていう気持ちが形になったものなんだろうなって思った。それで、みんなで諦めねーぞって思おうよって言ってる。男にも。そう思うと、私も諦めたくねーなあ…と思って涙が出る。